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労働問題を解決したい! 弁護士に相談するために必要なものは?

2019年07月11日
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労働問題を解決したい! 弁護士に相談するために必要なものは?

平成30年7月、千葉県野田市の運送会社が関東運輸局から30日間の事業停止処分を命じられました。この会社は、千葉柏労働基準監督署に2度も書類送検されていました。従業員のなかは最大246時間にもおよぶ残業を行っていたケースもあったことが報道されています。

このような労働問題は、従業員ひとりの力で解決することは困難なケースがほとんどです。各種相談機関や専門家に相談した上で、しかるべき対応を取ったほうがよいでしょう。

そこで、今回は労働問題を解決するための相談先や弁護士に相談するメリット・デメリット、弁護士に相談する際に必要なものなどを、柏オフィスの弁護士が解説します。

1、未払い残業代問題などの労働問題の相談はどこにすべき?

未払い残業代や違法残業などの労働問題を抱えている場合、労働者から会社側に解決を求めることは現実的に難しいでしょう。そこで、各種公的機関や弁護士などの専門家に相談する必要があります。ここでは、労働問題の相談先とそれぞれの特徴について説明します。

  1. (1)労働基準監督署

    労働基準監督署は、労働基準法などの労働関連の法律に企業が違反していないかを監督し、違法状態が確認された場合は是正勧告や送検などを行う機関です。

    労働基準監督署では、労働者からの相談も随時無料で受け付けています。ただし、残業代の支払いを強制することはできません。たとえば労働基準法に違反している残業代未払い問題がある場合は、違法であることを確認した上で、会社へ指導を行います。支払いの強制はできないため、もし企業側が指導を無視すれば残業代は支払われないということになります。

  2. (2)厚生労働省 総合労働相談コーナー

    厚生労働省では「総合労働相談コーナー」という労働者が無料で労働問題を相談できるコーナーが設けられています。各都道府県の労働基準監督署や労働局内に開設されており、どのような労働問題でも相談可能です。企業に違法な状態が認められれば、労働基準監督署や労働局と連携しながら解決を図ります

    無料で相談できることがメリットですが、労働基準監督署と同様に未払いの残業代については、支払いを強制することはできません。直接の解決につながらない可能性があります。

  3. (3)社会保険労務士

    社会保険労務士は、年金や健康保険などの社会保険の問題や労働問題を取り扱う専門家です。残業代未払いなどの労働問題の相談、請求のための書類作成にも応じています。

    社会保険労務士に労働問題を依頼するメリットは、相談費用や報酬が弁護士と比較すると安価で済むことです。ただし、弁護士とは異なり代理人として交渉をしたり労働審判や裁判手続における代理人になったりすることはできません。

  4. (4)弁護士

    弁護士は、労働問題について広く相談を受け付けています。残業代未払い問題だけでなく、違法残業問題や、解雇、リストラ、パワハラ、セクハラなど労働者が抱えるほとんどの問題について対応可能です

    会社との交渉だけでなく、会社が交渉に応じなかった場合の労働審判や訴訟も行うことができます。労働問題を解決するという面では、弁護士がもっとも確実といえます。

2、労働問題を解決するために弁護士に相談するメリットとは

次に、労働問題を弁護士に相談するメリットを説明します。

労働問題を弁護士に依頼する最大のメリットは、「訴訟を見据えて力強く交渉できる点」です。多くの労働問題は、従業員個人が会社側に改善を要求するだけでは、応じない可能性が高いものです。しかし、弁護士が訴訟を視野に入れて交渉することによって会社側が要求に応じるケースが少なくありません。

残業代未払い問題の場合、残業の証拠集めのサポートや内容証明の送付など、初期の段階から弁護士が対応可能です。残業代未払いで訴訟を起こし請求が認められた場合は、付加金といって未払い残業代と同額のお金も支払われる可能性もあります。

また、弁護士は交渉段階から訴訟まで引き続き代理人になることができます。弁護士に依頼すれば、あなた自身が会社側との交渉の場に足を運ぶ必要はありません

3、労働問題を弁護士に相談するデメリット

労働問題を弁護士の相談することには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットも理解した上で相談を検討しましょう。

  • 相談に費用がかかる場合がある
  • 弁護士に労働問題を相談した場合、相談料が発生することがあります。ただし、最近では、無料相談を受け付けている法律事務所が増えています。まずは相談料が無料の事務所で相談してみてはいかがでしょうか。

  • 依頼すると報酬を支払わなければならない
  • 弁護士に労働問題の解決を依頼した場合、着手金や成功報酬などの弁護士費用を支払わなければなりません。残業代請求のように、弁護士に依頼したことで受け取る報酬がアップするものについては、費用対効果を考えると弁護士に依頼したほうがよいといえます。

    しかし、弁護士に依頼しても金銭的メリットがないものについては、支払う報酬と得られる恩恵のバランスを慎重に検討したほうがよいでしょう。良心的な法律事務所であれば依頼する前に、金銭的メリットと支払う報酬について丁寧に説明されます。その時点で判断することができるでしょう。

  • 訴訟になると時間がかかる
  • 弁護士に依頼しても交渉がまとまらず、審判を経て裁判になると、解決までに1年から3年ほどかかる可能性があります。弁護士に依頼したからではなく、訴訟になった場合のデメリットと言えます、訴訟を視野に入れている場合は、解決までの時間がかかることを念頭に入れておきましょう。

4、弁護士相談の際に用意しておくとよいもの

弁護士への労働問題の相談は、時間が限られています。多くの相談が30分から1時間なので、事前に相談すること、聞きたいことを整理しておいたほうがよいでしょう。

もちろん、何も準備しなくても相談には乗ってもらえますが、準備しておくことでより有意義な時間になります。

  1. (1)相談したい内容をまとめたメモや証拠

    たとえば、残業代未払い問題を相談した場合は詳細をまとめたメモや証拠などがあると話が早く進みます。

    • 残業代が支払われなかった期間や理由(支払いがないのか、不十分であるのか)
    • 残業をしている証拠(タイムカードなどの労働時間のわかるもの)
    • 給与明細
    • 雇用契約書や就業規則


    これらの証拠がなくてもお話はできますが、分かる範囲でよいので集めておくとよいでしょう。パワハラやセクハラの場合は、加害者の氏名や役職、当該行為がはじまった時期や継続した期間、行為の内容などをメモにしておくとよいでしょう。

    メモした内容を読み上げるのではなく、弁護士に渡すとさらに時間を有効活用できます。

  2. (2)何を相談したいのか考えをまとめておくこと

    弁護士に相談できる時間は限られています。悩んでいることをすべて話そうとすると時間切れになってしまうでしょう。そこで、相談に臨む前に自分が何に悩んでいるのか、どうしたいのかをまとめておくとよいでしょう。代表的な労働問題がこちらです。

    • 残業代未払い
    • 給与未払い
    • 退職金未払い
    • 解雇
    • パワハラ
    • モラハラ
    • セクハラ
    • 配置転換
    • 退職させてくれない
    • 自主退職をしつこくすすめる


    たとえば残業代未払い問題の場合は「未払い残業代を請求したい」ですし、「退職させてくれない」場合は、「退職させてほしい」が相談内容になります。

5、労働問題について相談する弁護士の選び方

労働問題を弁護士に相談したくても、すぐに相談できる弁護士がいるという方は少ないようです。そこで、労働問題の相談に最適な弁護士の選びかたを説明します。

  • 相談料無料の法律事務所を探す
  • 弁護士は、相談料が無料だからと相談に手を抜いたり、悪い態度を取ったりすることはありません。無料でもきちんと対応しますので、無料で相談できる法律事務所を探すとよいでしょう。弁護士との相性もありますので、無料相談を重ねて自分と相性がよい弁護士を探す方もいらっしゃいます

  • 労働問題の解決実績で選ぶ
  • 弁護士にも得意分野・不得意分野があります。労働問題を相談する場合は、労働問題の解決実績を公開している弁護士を選ぶとよいでしょう。似たような問題を取り扱った実績があると安心です。

  • 費用を明確に提示する法律事務所を選ぶ
  • まずは料金がどの程度かかるのか、明朗に表示されている法律事務所を選択することをおすすめします。最初から料金がある程度分かっているほうが、安心して労働問題の解決を依頼できるのではないでしょうか。

6、まとめ

未払い残業代などの問題は、労働基準監督署などの公的機関に相談しても、確実に問題を解決できるとは限りません。企業の違法行為の是正は行いますが、個人が抱える問題を解決する機関ではないためです。

そこで、あなた自身が抱えている問題に対して法的措置を視野に入れながら交渉等を通じて解決を図りたいのであれば、弁護士に相談することをおすすめします。ベリーベスト法律事務所 柏オフィスでは労働問題についても広く相談を受け付けています。まずはお気軽にご連絡ください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています

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